暖かく艶のある音色が特徴の真空管アンプを作ってみた♪
全国1億3千万人の真空管アンプファンの皆様こんにちは。 最近オーディオのことが気になって仕方がないまりもです。
わたくしまりもは、今まで音楽を聴くといえば車の中やPCのモニターから出る音だけだったんですね。
でも、好きな曲を「もっと良い音で聴いてみたい!」という思いにかられて、オーディオの世界にちょっとだけ触れてみることとなりました。
そのオーディオの中でも「真空管アンプ」というものになぜか不思議な魅力を感じるんです。
真空管の柔らかい音と暖かい光りが、「日々のストレスから解放してくれるんだろうなぁ」とか「写真の現像も捗ったりするかな?」なんて思ったり。
というわけで、このように何かと理由をつけて真空管アンプを買うことにしたんです。 しかも作るのが楽しそうな組み立てキットを♪
組み立てキットといっても各社から色々販売されていて迷っちゃうところですが、今回私が選んだのはSUN AUDIO(サン・オーディオ)のSV-2A3という商品です。
このアンプは見た目が私好みなのもありますが、さらに音を良くするための「アップグレードパーツ」が用意されていたり「300Bへの変更キット」もあったりで、作った後もいろいろ楽しめそうなんですよねー。
それと商品について問い合わせた時に、サン・オーディオさんはもちろんですが購入先のオーディオ専門店エレックスさんがいろいろ助けてくれそうな雰囲気だったのも後押しとなりました。
真空管アンプの作成
ネットでポチってから数日、購入先のオーディオ専門店エレックスさんから意外と早く商品が届きました!
さっそくダンボール箱からアンプキットを取り出してみました。 あと、この他にも説明書関係の書類も入っていました。
部品点数は案外少ないものなのですねー。 これなら早く完成できるかも。
真空管は左から、TUNG-SOL(タングソル)の電圧増幅管「6SN7GTB」と、PSVANE(プスバン)の出力管「2A3B」と、SVETLANA(スベトラーナ)の整流管「5U4G」です。
はじめて真空管を見るのでよくわからないですけれど、なかなか素敵な良い品物が付いてきたのではないでしょうか。 価格を調べてみたら結構お高いので、きっと良いものに違いない。うん。
作業はケースをひっくり返して行うことになるので、まずはケースを逆さまにして裏蓋を取り外します。
っとここで問題点が。 塗装の乗りがあまいのか、ところどころ剝がれている箇所が見受けられます。
他にも見えない所なのでどうでもいいですが小さな当てキズもありました。
でもWEBサイトの商品は普通のゴム足なのですが、このキットには素敵なインシュレーターが付いて来たのでなんだか得した気分です♪
蓋を開けてみたらこのようになっていました。
このトランスから出ている線をいろいろな所にハンダ付けしていくんですねー。 楽しみだなー♪ がんばろうっと♪
難易度が高い場面でも心が折れることなく作業し続けられるように、新たにHAKKOのFX-951というステーションタイプのハンダこてを買っちゃいました。 ステーションタイプはパワーがあるので、熱回復が早く母材を痛めずハンダ付け出来ちゃうんです。
それとスリープ機能が備わっているので、こて台に置いたらすぐに温度が下がってこて先を酸化から守ってくれるという優れものなんです♪
配線作業
サン・オーディオさんの真空管アンプキットには、初心者でもわかりやすい説明書や配線の写真が付いてきます。
その説明書の中に載っている実体配線図と配線例の写真を見ながら夢中になって作業しました。
あまりにも夢中になって作業を進めた結果、なんということでしょう途中経過の写真を撮り忘れちゃいましたw
というわけで完成後の写真しかありませんが、とりあえず配線を一通り見ていきましょう。 ちなみに配線とコンデンサを取り付けた写真は、クリックすると大きくして見ることが出来ちゃいますよ。
説明書の順番どおりに進めると良いらしいので、まずは私も電源トランスの線からやっつけちゃいました。
ネジネジしている線はヒーター線で、撚ることで外部への漏洩磁束を少なくすることが出来ると同時に外部からの影響も少なくなるそうです。 まぁ要するにハムやノイズが軽減されるみたい。
上にある丸い2つの物体がハムバランサーなんですね。 ここは実体配線図と配線例では結線方法が違うので少し戸惑いましたが、私は実体配線図のやり方で結線しました。
他にも実体配線図と配線例で違うところが見受けられますけれど、結果が同じであればどちらでも良いという事ですよねきっと。
増幅部とボリュームがある辺りは、それなりに手間がかかるので慌てずゆっくり作業したいところ。
スピーカー出力端子へのハンダ付けでは、熱回復の早い高出力なハンダこてを使用した方がいいみたいです。
前に使用していた太洋電気産業のPX335では、端子にハンダこての熱が奪われてハンダがなかなか溶けてくれないんですよねー。 FX-951は余裕で作業できます♪ さすがステーションタイプ。
続きまして奥に見えますのがRCA入力端子とGNDになります。
入力端子につながっているのはシールド線でございまして、熱収縮チューブに切れ目を入れそこからアミ線を出しGNDに落としているんですねー。 ボリューム側でも同様のことをするので、なかなか手間のかかる部分でもあります。
シールド線はシャーシのボトム側を通してみました。
配線作業が終了したあたりで付属のハンダを使い切ってしまったので、ハンダの世界で有名なこの商品を購入してみました♪
日本アルミットのKR-19です。 「世界最高の品質」というのに釣られてしまいました…。
で、肝心の作業性はといいますと、濡れ性が良くフラックスも付属のハンダみたいに酷く飛び散らないのでそこそこ使いやすいほうだと思います。 ただ、付属のハンダより若干「つの」が出やすいかなー。
それでもオヤイデの銀入り鉛フリーハンダ「SS-47」に比べると、低温から溶けるし、やり直しの修正作業も簡単なので母材を痛めにくく良いのではないでしょうか。
抵抗とコンデンサの取り付け
ここまで来たら完成まであと少しです。
残りのパーツは抵抗が11個とコンデンサが9個だけです。 これを付け終えたら真空管アンプの音が聴けるんですねー 楽しみです♪
話によるとコンデンサには極性があり、取り付け方向を間違うと爆発してしまう恐れがあるみたいですよ。
なので説明書と写真をしっかり確認して作業に取り掛かりました。 しかも夢中になって。
というわけで今回も途中経過の写真はありません。
でも所々マクロレンズで近づいて撮ってみたのでとりあえず見ていきましょう♪
コンデンサはとても熱に弱い部品なので、なるべくハンダ付け作業を短時間で終えられるように意識してみました。 放熱クリップを使用するのも良いですね。
上の白いやつはフィルムコンデンサといって極性がないようなので、他のコンデンサと文字の向きを揃えてみました。
一際大きなコンデンサがありますねー。 アップグレードパーツのコンデンサはさらに大きいみたいですよ。
この写真ではわかりづらいですが、熱の影響を少なくするために抵抗とコンデンサはかなり離して取り付けてあります。
うーん、左右揃っていて美しいです。 がんばったがんばった。
真空管アンプの完成
いやー やっとここまで辿り着きましたねー。
あとは説明書の指示に従い、誤配線がないかしっかり確認してから電源投入の儀式「火入れ」を行います。 緊張の瞬間です。
爆発しないかドキドキしながらスイッチON!
ネオンランプ点灯確認! 変な音や匂いもしないし、もちろん火も吹いていません!w
どうやら成功したようです。 このあとも残りの確認手順とハム調整を行い、異音などの問題もなく無事に完成となりました。 よかったよかった♪
完成したSV-2A3は、しばらく眺めていられるほどの魅力を持っておられます。
後姿もなかなか素敵。
端子類も美しいですね。 これはサン・オーディオの製品全般にいえることなのですが、他社のキットよりも良いパーツが使用されているみたいですよ。
ちょうど良い長さにするためにケーブル関係も自作してみました。
電源タップはオヤイデのMTS-6を購入しました。 同等のパーツで自作するより完成品のほうが安上がりみたいです。
今回「はじめてのオーディオ」なので、PC以外なにも持っていない私はスピーカーも買うことになりました。
見た目も良く大きさも価格もお手頃なモニターオーディオのBRONZE 2を選んでみました。 このスピーカーなかなかキレイな音が鳴るんですよー。
通称モニオくんです。
30mm厚の御影石とTAOCのスピーカースタンドも買っちゃいました♪ スパイク受けと御影石の間には山本音響工芸のブチルゴムを入れています。
次にスピーカーケーブルのつなぎ方なのですが、このスピーカーはバイワイヤリング対応とかいうやつなんですね。
バイワイヤリングのケーブルのつなぎ方はいろいろあるようですが、私は上から下まで貫通させるオーソドックスな方法を取りました。 ちなみにケーブルはBELDEN(ベルデン)の8477。
こちらは付属のジャンパープレートになります。 プ○ケーブルさんによりますと、このジャンパープレートが音を悪くする「鬼門」らしいので使わない方がいいみたい。
PCオーディオということで今回はとりあえずオモチャのようなUSB-DACを購入してみました。 なんだか可愛いですね。
でも今度はTEACとかの電源が搭載されているUSB-DACを選んでみようかなー。
まとめ
わたくし初めて真空管の音を聴きましたが、まさに今回のタイトルのように暖かくて艶のある音が流れてくるんですよねー。 今まで経験したことのない、なんだかとても不思議な音色です。
2A3は真空管の中でも「もっとも真空管らしい音」といわれるみたいなので、もしかしたらそういうのも関係しているのかもしれませんね。
これからさらに良い音になるよう、じっくり時間をかけて好きな曲をたくさん聴いていきたいと思います。
最後に、この青い光りは蛍光という現象なんだそうです。 眺めているととても癒されますね♪
それではまたー。
Comment
こん〇〇は?まりもさん
2A3アンプを久しぶりに作ろうと探してたどり着きました。
きれいな半田付けされてますねー
ハマってしまうと奥の深い世界ですが広げてみてください。
LPレコードなんてのも味があっていいですよ。
一つだけ・・・真空管の青い光は残念ながら劣化した証かもしれません。
メーカーからSV-2A3用のアップグレードパーツを入手してるので、近いうちにそのパーツと取り換える予定でいます♪
あと、LPレコードも素敵ですよね! あのクルクル回っているのを見るだけで心と体が癒されそうです。
最後に…、真空管を3ペアほど予備で購入したのだけれど、どれも青く光らないから残念な気持ちになっていました(笑)
初めまして、川口市の浅井と申します。
まりもさんのHP拝見しまして、真空管アンプの製作記事を拝見しました。真空管アンプの心地良いサウンドにとりつかれた者です。自分でも真空管アンプを作りたいと思っておりましたが、偶然にもSUN AUDIO SV-2A3のキットの作りかけたいたものを入手ました。回路図はネットで入手できましたが、組立説明書が入手できず困惑しておりました。もし、今だ説明書をお持ちでしたらお借りいたしたくメッセージさせて頂きました。勝手なお願い大変失礼します。
お力になれそうもないです。申し訳ありません。
有料になるかもしれませんが、サンオーディオさんにお願いしてみてはいかがでしょうか。