山洋電気の高性能PCファン “SanAce” を分解して静音化する方法
全国1億3千万人のSanAceファンのみなさまこんにちは。 今回はNoctuaと並んで大人気の「山洋電気製 SanAce 120mm PWM」を分解してさらなる静音化を目指しちゃいます♪
先日のNCASE M1で組み立てた自作NASの記事にも同様の内容がありますけれど、あちらの記事はとっても長いので改めて書き直すことにしました。
自作NASは本当に長い記事なので、お時間のある時にでも読んでくださいねー♪(NASを自作する方法)
PCファンの静音化
オウルテックから販売されている山洋電気製のSanAceは、「よく冷えるのにとっても静かで長寿命」が売りのファン。 それに色もシックでケース内で主張しすぎないから、他のパーツと組み合わせるのに何かと都合がいいんですよねー。
しかもちょこっと手を加えるだけで、さらなる静音化と超長寿命が手に入るんです!
このように良いこと尽くめなSanAce君なので、さっそく静音化の方法をご紹介していきましょう。
SanAceダブルボールベアリングファンの分解方法
なんとこのファン、内部へのアクセスがとっても簡単に行うことができちゃうんです! まるであらかじめ整備しやすいよう設計してくれているみたいに。
それではさっそく新品のファンをバラして中をお見せしちゃいましょう♪
作業としては、はじめにシールを剥がします。
ヒートガンで温めながらやると剥がしやすいですよ。
シールをめくると、そこに蓋などはありませんでした。
スナップリングが見えるのではずしてみましょう。
スナップリングプライヤーはTOPのSS-125Fが適合します。
ベアリングとスプリングも抜いてみましょう。
シャフトやベアリングにはうっすらと油が塗られているようです。
このような順番で入っていました。
ベアリングは外径8mm、内径3mm、幅が4mmのシールドベアリングです。
もしベアリングが古くなって動きが悪くなってしまったら、ミネベアのシールドベアリングが評価が高くおすすめです♪
シャフトケース側を見ても他のメーカーとは美しさが違いますよねー。 さすがSanAceです。
グリスを塗って静音化 & 耐久性アップ!
さらなる静音化のためにグリスアップしちゃいましょう。グリスはコルセアファンの分解整備でも使用した高性能なやつを適度に塗っていきます。(PCケースファン静音化大作戦! 高性能グリスで高級ファンに様変わり!?)
ビニール手袋等をはめてグリスをベアリングにぬりぬりしてからシャフトに通します。 素手でやると石鹸ではなかなか落ちないんですよねー。
シャフトにはグリスのチューブをそのまま刺すだけでOKです。
続きまして、フレーム側を被せましょう。
グリスを塗ったスプリングを入れます。
ベアリングも入れましょう。
上から押し付けるようにしてスナップリングで留めます。 このときスナップリングプライヤーは使用しません。
プライヤーを使用すると、リングが開いたままの状態になりベアリングを留めることが出来なくなっちゃうんですねー。
替えのスナップリングは磐田電工のIWT G-3という一番小さなリングです。オチアイだとSTW-3が合いますよ♪
でも今回は純正のスナップリングがまだ使えそうなので純正でいこうかな。
最後に、シールを貼る面に付いてしまったグリスを無水エタノールできれいにしましょう。
作業には、カメラのレンズやイメージセンサーの清掃でおなじみのシルボン紙が塵も出なく使いやすいのでおすすめです♪
シール貼り
もともと貼ってあったようにシールを貼り直して作業完了となります。
私は、直径38mmの艶消し黒シールを貼りました♪ ちなみに92mmファンのシールは30mm径になります。
カッコよくなりましたね♪
まとめ
さっそく自作NASに取り付けてみましたが、本当に静かですよねーSanAceって♪
メンテナンスも容易だし、なんて素敵なファンなんでしょう。
過去記事ではこのファンの取り付けネジなんかもこだわっちゃったりしているので、お時間がありましたら見に行ってくださいねー(NASを自作する方法)
それではまたー。