最近PCのHDD容量が心もとなくて、動作も遅くなっているしそろそろ流行りのNASでも買おうかなーって考えていました。ちなみにPCのストレージ構成は120GBのSSDが1台に3TBのHDDが2台です。
片方のHDDなんか空き領域が少なすぎで表示が赤くなっちゃいました。
PCケースには2.5インチSSDがあと2台は積めるのですけど、3.5インチHDDを積むスペースはもうありません。
HDDを6TB × 2台とかも少しは考えましたが、今はまだお値段が結構するんですよねー。
そこで前からなんとなく気になっていた「NAS」というものを導入することに。
けれど市販のNASはパーツを自分で選べるわけでもなく、もし電源やファンが壊れたらメーカーに送って修理しなくてはならないし、いろいろと制限が出ちゃいますよね。 それに外に転がっているACアダプターという黒くて四角い箱も目障りですし…。
やっぱり自分で好みのパーツを選択し、調子がわるくなっても簡単に直すことができる自作NASが最適のようです♪
というわけで、さっそくネットでNASのパーツを揃えてみました!
自作NASに必要なパーツ
自作NASといっても基本的に自作PCと同様のパーツで組み立てるのですが、私は余り物のパーツは持ち合わせていないので全て買い揃えることになりました。

はじめに今回購入したパーツをリストアップしていきましょう。
- マザーボード: ASRock H270M-ITX/ac
- CPU: Intel Celeron G3930 BOX
- CPUクーラー: CRYORIG C7
- メモリ: Crucial CT2K8G4DFS824A 8GB × 2枚 16GB
- M.2 SSD: TS120GMTS820S 120GB
- HDD: Western Digital WD40EZRZ-RT2 4TB × 3台
- 電源: DIRAC DIR-TCSXG-550 V1.0
- ケース: NCASE M1
- ケースファン: 山洋電気製 SF12-S4PWM × 2台 SF9-S1 × 1台
- メモリ用ヒートシンク: EK-RAM Monarch Module – Black (2pcs)
- M.2用ヒートシンク: EK-M.2 NVMe Heatsink – Black
なんだかいっぱいありますねー。
パーツ選び
それでは簡単に説明していきますね。
マザーボードは次に紹介するCPUがKaby Lakeなのと、SATAポートは6つ欲しいですしケースの大きさもMini-ITXですから自然と数は絞り込まれます。そしてその中でもお手ごろ価格だったのが今回選んだASRockのH270M-ITX/acというわけです。
CPUはNAS用途では一番安いのでも十分すぎるので、IntelのCeleron G3930になりました。このCPUは2コア2スレッドで2.9GHzもあります。SynologyやQNAPでこのクラスのCPUを選ぶとなると、かなりの諭吉さんが飛んで行きます。
CPUクーラーは見た目で選んでCRYORIG C7。 このクーラー、PCでも使用しているのですが特別冷えるわけでもないし静かでもありません。
メモリは、後でインストールするOSがFreeNASでファイル形式がZFSとかいうすごいやつ。ただメモリの消費も只者ではないらしいので余裕を持って16GB積むことにしました。
FreeNASというOSは最低8GBのUSBメモリにインストールできるのですが、しばらく自作PCから離れていた原始人まりもはM.2 SSDが使いたくて安かったトランセンドのMTS820S SATA-III 6Gb/sを買いました。今年一番のムダ使いかも。
HDDはWestern DigitalのWD40EZRZ-RT2 4TB × 3台です。安くて評価も良いみたい。あとからもう1台増設する予定です。
電源はスリーブ化しますのでフルモジュラー式が良いですね。 550Wはまったく必要ありませんが、安かったのでDIRACのDIR-TCSXG-550 V1.0にしました。 オリジナルキャラクター「テスラたん♪」が特徴の80PLUS GOLD認証 SFX電源。
ケースはコンパクトで質感も高く、穴あけ等の加工もなしでHDDを4台搭載できちゃう優れもの。 このNCASE M1はクラウドファンディングにより資金を確保、製品化された商品なんですねー。お値段はちょっと高め。 SFFLABから直接購入できます♪
ケースファンはNoctuaと迷いましたが、目立たない色が素敵なオウルテックの山洋電気製 SanAce 120mm PWMと90mm 800RPMにしました。メンテナンスも容易で長く使うことが出来ます。
最後にメモリとM.2 SSDのヒートシンクですね。 NAS用途では熱を持つことはないので必要ないのですが、見た目の為だけに水冷パーツで有名なEK Water Blocksの商品を買ってみました♪
今回もたくさん買っちゃいましたがパーツ選びって本当に楽しいですよねー♪
さて、簡単な説明も終わりましたのでいよいよ組み立てに入りますよ。
各パーツの組み付け
自作PCを作ったことがない人でも簡単に組み立てられると思いますが、初歩的な部分の説明はGoogle先生におまかせすることにしますね♪
CPUの取り付け

CPUをマザーボードに取り付けたらグリスを塗りましょう。

ちょっと多過ぎちゃいました~w
これの半分くらいで大丈夫です。(このあと塗り直しました)

マザーボードの裏からCPUクーラー付属の白い樹脂製のワッシャーを使用しネジで留めます。このとき強く締めすぎるとマザーボードにヒビが入ったりするようなので、ネジを締める際はあまり力を入れないでくださいね♪
なかなかカッコイイCPUクーラーでしょ?
ヒートシンクの取り付け(メモリ編)
メモリは裸だと見た目が寂しいのでヒートシンクを着せたくなりますよね。
そこで「何かカッコイイのないかなぁ」と探していたところ素敵なヒートシンクを見つけちゃいました。
それは、EK Water Blocksというヨーロッパのスロベニアにある会社の製品で、メモリを2枚のアルミの板で挟みネジで留めるだけの簡単な構造のようです。 これなら不器用な私でも安心ですね♪

本来この商品は水冷の水枕と組み合わせて使う物なのですが、見た目がいいのでそれは良しとしましょう。

それでは作業に取り掛かりましょう。
はじめに熱をもつチップ部分に8枚にカットされている付属の0.5mmサーマルパッドを貼っていきます。

なるべく丁寧に貼ります。(粘着力がないので置いていく感じです)
続いては裏側ですね。

このメモリは片面実装のシングルランクなので別売りの1.5mmのサーマルパッドを用意します。
EK純正のサーマルパッドは少々お高いのでこんなのを買ってみました。

私が選んだのは良く冷えると評価の高い3Mのサーマルパッド。

3Mのサーマルパッドはとても貼りやすいのでおすすめです。
同じようにもう1枚のメモリにも貼りましょう。

言い忘れていましたが、ピンセットを使うと上手に貼ることができますよ。 ちなみにこれはスイス製のideal-tek 2A-TAになります。シール類を貼るのにはこのような形状のピンセットが使いやすいです。
最後に六角ネジで留めて完成です。

カッコイイですねー♪

ヒートシンクの取り付け(M.2 SSD編)
これも裸だと寂しいのでおしゃれなヒートシンクを着せましょう。
こちらの商品もEK Water Blocksです。

表側に付属の1mmサーマルパッドを貼り、裏面は付属の0.5mmサーマルパッドを貼ります。

クリップで留める時にちょっとしたコツが要りますが、皆さんなら大丈夫だと思います。

M.2 SSDが見違えるようになりましたね♪
バックパネル取り付け
マザーボード付属のバックパネルをケースの内側からパチンとはめ込みます。

やや力が要りますが、手を切らないように注意して押し込みましょう。

続いては、マザーボードを取り付ける前に電源の取り付けをしましょう。
電源の取り付け
電源ケースにオリジナルキャラクター「テスラたん♪」は描かれていませんが、シンプルなデザインでなかなか良いのではないでしょうか。

取り付けは電源に付属のネジで留めるだけなので簡単です。すぐに終わって物足りないくらいです。

マザーボードの取り付け
ケースに付属のM3のネジで4ヶ所留めます。

作業しにくい所は太めの精密ドライバーを使いました。
3.5インチHDDの取り付け
SFFLABに注文している別売りの3.5インチHDDブラケットが受注生産の為しばらく発送されないので、今回は底面に1台とサイドパネルに2台搭載する形となります。
ブラケットが届いたらサイドパネルに2台 × 2の計4台となり、底面には120mmのファンを2つ並べることになります。

それではまず底面に取り付けるHDDに、ケース付属のインチネジでラバーマウントを4つ留めていきます。

ラバーマウントをインチネジで4つ留めましたら、下の写真のようにケース底面の穴に入れHDDをスライドさせて固定します。

とっても簡単ですね♪
続きまして、残りの2台を3.5インチHDDブラケットに取り付けていきましょう。

はじめにケース付属のラバーマウントをブラケットに8つ付けておきます。
そしてラバーマウントの穴とHDDのネジ穴を合わせてインチネジで留めて完成です。

これまた簡単に出来ました♪
ケースへの取り付けは、このあとの作業で邪魔になるので後程ということに。
電源ケーブル本格スリーブ
電源に付属の純正ケーブルが長かったり短かったりで丁度良くないのと、なんだか見た目もよろしくないので電源ケーブルを自作することにしました。

なおかつケーブルをスリーブ化して私好みの素敵なオリジナル電源ケーブルにしちゃいます♪
自作ケーブルに必要な材料
はじめての自作ケーブルということで材料はほとんど持っていないので一通り揃えてみました!

この様に、いわゆる電線と圧着端子と見た目をよくするスリーブと熱収縮チューブ(ヒートシュリンク)が必要です。
この材料についてはあとで順に紹介しますねー。
24pin ATX電源ケーブル
最初はケーブル数の少ない8pin EPSから作ればいいのでしょうけど、あえて24pin ATXという「茨の道」をすすむまりもさん。

はじめに注意事項です。自作電源ケーブルすべてに言える事なのですが、必ず電源付属ケーブルのピンアサインをしっかり確認して間違いのないように配線しなくてはなりません。
マザーボード側のコネクタはATX規格で統一されていますが、電源側コネクタのピンアサインは機種によってバラバラだったりするんですね。なのでピンアサインも確認しないで他の電源からケーブルを流用などは厳禁となります。

上の写真はマザーボード側コネクタで、ピンアサインはATX規格により統一されています。
下の写真の赤いコネクタは今回使用する電源に付属されている純正のケーブルでこの電源専用のピンアサインとなっております。

なんだか複雑に配線されているでしょ?
ピンアサインの確認
それではテスターを使用しピンアサインを確認していきましょう。

この穴の中にあるピン1つ1つにテスターの棒を当て、どこからどこにつながっているのかすべての線を確認していきます。

コネクタには番号が振ってありますのでその都度メモを取るようにします。なかには1つのピンに2つの線がつながっているので見逃さないようにしましょう。
圧着作業
24pinなのでかなりの数がありますが、根気よく圧着端子を付けていきます。
ここで使用するワイヤーは15AWGという結構な太さのワイヤーとなります。このワイヤー、中の線は15AWGの太さですが外径は2.5mmなので16AWG相当として使えるみたいです。

話によると電線は太いほうが抵抗が少なく電気の流れが良くなるみたいですよ。
そして太いワイヤーを使用すると、このあとの工程でスリーブ化した時に見た目が大きく変わるんですねー。 通常使われている18AWGでは貧弱なのです。
というわけで作業に入りましょうか。まずワイヤーストリッパーという便利な工具を使用し数ミリほど被覆を剥きます。

このワイヤーストリッパーにはストリップゲージを取り付けてあるので、簡単に毎回同じ長さで被覆を剥くことができちゃいます。
圧着端子はmolexのATX 15-16AWG FEMALEです。


私はMDPC-XのCTX3を使い圧着しております。価格の割には使いやすいと思います。
数本圧着すれば慣れてくると思いますので、その勢いですべてやっつけちゃいましょう♪

圧着作業完了! 白い線は、青や白のスリーブを通した時に中が透けても目立たなくする為に白いワイヤーを選びました。
初めてのスリーブ
ここでは熱収縮チューブを使った先端処理ではなく、スリーブを溶かして固定する「ヒートシュリンクレス」方式を行います。見た目のカッコイイやつですね♪
熱収縮チューブで固定するわけではありませんが、適度な長さの熱収縮チューブを用意します。

スリーブと近い色の熱収縮チューブを使用すると仕上がりがきれいになります。ちなみにこれは直径5mmのチューブです。
あと、スリーブの位置はこのくらいが丁度いいです。 微妙な位置なのでズレないように気を付けます。

上の写真のように熱収縮チューブを被せます。

150円ライターで軽く炙るとスリーブの先端を確認することができます。(100円ライターではなんだか炎が弱すぎました)

スリーブの先端が確認できましたら上の写真のようにけっこう炙っちゃいます♪ この時、先端よりスリーブ側を炙ってしまうとコネクタから溶着部分が見えてしまいますのでお気を付けください。
いい感じに炙りましたら、すばやくスリーブ側からニッパーで切れ目を入れパッと端子側にめくっちゃいます!(熱いので手袋をはめましょう)

きれいに溶けましたね♪ 慣れるととても簡単な作業です。
ケーブルの分岐方法
24pin ATX電源ケーブルでは最低1ヶ所の分岐もしくは1つの端子に2本のワイヤーを圧着するという作業があります。
使用しているワイヤーが15AWGなので端子に2本圧着は太さ的に不可能なんですねー。細いワイヤーを使えば出来ますけど、今回は分岐作戦で行きたいと思います。

はじめに分岐させたい箇所の被覆を剥きます。

次にワイヤーをこのように分けます。

そして分岐ワイヤーを入れネジネジしちゃいます。

ワイヤーにしみ込ませるようにハンダ付けしましょう。

熱収縮チューブで保護します。

斜めにカットしたスリーブを通します。

残りの本線側からも通したらピンセットで編みこみを解いてあげましょう。

あとは熱収縮チューブを被せて適度に炙り溶接ですね♪

お好みによりハーネスを保護するのによく使用されるテサテープを巻きます。

最後に熱収縮チューブで処理し完了となります。

15AWGではなく、細めのワイヤーを使用し分岐させると簡単できれいにいくようです。 次回は私も細めのワイヤーで作ろうかな。
というわけでいろいろ手間もかかりましたが、ようやく24pin ATX電源ケーブルが完成しましたー。

う~ん美しい♪
取り付けてみました。

15AWGのワイヤーとこのスリーブは相性が良いらしく、隙間もなくきれいに並んでいてとてもいい感じですよねー。
このワイヤーもスリーブもMDPC-Xの製品で、スリーブの商品名は上からTitanium-Grey Cable Sleeve XTC、XXX-White Cable Sleeve XTC、Riviera-Blue Cable Sleeve XTCとなっております。
ワイヤーは15-AWG hook-up wire BLACKと15-AWG hook-up wire C-WHITEですね♪
コネクタはmolex純正です。精度が高いのでコネクタの付け外しがとてもしやすいです。
コームはIcemodzのCable Comb Clear Closed – 24-pinという商品です。 このコームは小ぶりなのに丈夫な素材で作られていて、きらきらと輝いて質感も高いし、なんといってもケーブルに隙間も出来ないので最高のコームではないでしょうか。
さぁお次は8pin EPSですね♪
8pin EPS電源ケーブル
8pin EPS電源ケーブルは先ほどの24pinから比べるととっても簡単ですよ。 お茶の子さいさいです。

ここでのスリーブの色は真っ黒ではなく墨色を使います。 これもMDPC-XでShade-19 Cable Sleeve XTCです。
ピンアサインをしっかり確認してmolexの8pin ATXコネクタに差し込みます。

とくに悩むこともなく完成しましたー。
目立たない色使いで思惑通りになりました♪
SATA電源ケーブル
続きましてSATA電源ケーブルを作っていきます。
まずは底面に搭載したHDDのケーブルから。

ここでの材料もMDPC-Xで揃えています。ワイヤーが17-AWG hook-up wire BLACKで、このワイヤーに適合する圧着端子はmolexのCrimp Terminal ATX FEMALEです。15-16AWG用ではなく普通サイズの端子になります。
スリーブはXTCより若干細いShade-19 Cable Sleeving SMALLを選びました。
コネクタは電源側がmolexの6-pin ATX。 HDD側はストレートタイプのSATA Crimp Connectorで、これもmolex純正です。
SATAコネクタは圧着端子を使用するタイプなのですが、この端子に15AWGは太すぎて圧着することが出来ないのでワイヤーを選ぶ際は気を付けましょう。

圧着工具はMDPC-XのCTX3を使用しましたが、若干バイスの横幅が合わないみたい。
この電源ケーブルも24pinに比べたらお茶の子さいさいなので簡単に出来ちゃいました♪

コームはIcemodzのCable Comb Clear Closed – 5-pin SATA Powerです。
ではさっそく取り付けてみましょう。

なかなか良いですね♪
お次は市販のSATA信号ケーブルに熱収縮チューブを被せます。

使用する熱収縮チューブはMDPC-XのAnthracite Heatshrink 3.4:1 MEDIUMです。

温度調整付きのヒートガンでじっくりと温風を当てて完成です。

いい感じの組み合わせになりました♪
最後はサイドパネルに取り付けるHDD用のケーブルですね。
ここでは先ほどのストレートタイプのSATAコネクタではなく、90°タイプのSATA Connector THROUGHとSATA Connector ENDを使います。これもmolex純正です。

下の写真のようにワイヤーを留めていくのですが、太めのマイナスドライバーで上から強く押しこむと上手に入ります。ちなみに15AWGを入れようともしましたが私の力では無理でした。


カーブしている所はワイヤーの長さを調節して中間のスルータイプコネクタに押し込みます。

スリーブのヒートシュリンクレスは諦めて、おとなしくMDPC-XのAnthracite Heatshrink 4:1 SMALLで処理しました。

最後にSATA信号ケーブルを熱収縮チューブで覆って、すべてのSATAケーブルの完成です♪
フロントパネルケーブル
ケースのフロントパネルから延びているケーブルもカッコ良くしちゃおうかな。
まずは下の写真のこれですね。電源スイッチ及びLEDと、HDDのLED。

全部で6本の線があって4つのコネクタに分かれていますが、これを1つのコネクタにまとめてしまいます。
コネクタは精密マイナスドライバーで外すことが出来ます。

でも今回はケーブルがムダに長いので、ちょうど良い長さに切り圧着端子を付け直すことにしました。

圧着工具はエンジニアのPA-09で、端子はCrimp Terminal DUPONTというやつです。
圧着端子を付け終えましたらMDPC-XのShade-19 Cable Sleeves MEDIUMでスリーブ化します。

そして10-pin DUPONTコネクタに挿し、Anthracite Heatshrink 3.4:1 MEDIUMで処理して完成です。

いい感じー♪
続いてはHD AUDIOケーブルですね。

これは全体をAnthracite Heatshrink 3.4:1 MEDIUMで処理しました。

でもHD AUDIOケーブルは使わないのでケースの底に這わしておきます。PCではなくNASですからね。
ケースファンの取り付け
さて、作業もいよいよ大詰めとなってまいりました。
最後の作業はケースファンの取り付けでございます。
今回私が選んだファンは、オウルテックの山洋電気製 SanAce SF12-S4PWMとSanAce SF9-S1 800rpmです。

このファンを選んだ理由は、見た目がシックなのでケース内で目立たないのと、メンテナンスが容易なので末長く超静音状態を保てるから♪

では、いきなりですがまずは新品のファンをバラして中をお見せしちゃおうかな♪

【山洋電気】SanAceダブルボールベアリングファンを分解
作業としては、はじめにシールを剥がします。

ヒートガンで温めながらやると剥がしやすいです。

蓋などはありませんでした。
スナップリングが見えるので外してみましょう。

スナップリングプライヤーはTOPのSS-125Fが適合します。

ベアリングとスプリングも抜いてみましょう。

シャフトやベアリングにはうっすらと油が塗られているようです。

このような順番で入っていました。
ベアリングは外径8mm、内径3mm、幅が4mmのシールドベアリングです。

さすがSanAce。美しいです。

バラしたついでにグリスアップしちゃおうかな。グリスはコルセアファンの分解整備でも使用した高性能なやつ。(PCケースファン静音化大作戦! 高性能グリスで高級ファンに様変わり!?)

シャフトにフレーム側を被せて…

スプリングを入れ…

ベアリングも入れて…

スナップリングで留めます。

替えのスナップリングは磐田電工のIWT G-3という一番小さいリングです。オチアイだとSTW-3が合います。

でも今回は純正のスナップリングがまだ使えそうなので純正でいこうかな。

あとはグリスを無水エタノールで拭いて…

直径38mmの艶消し黒シールを貼り完了です♪

カッコよくなりました♪
ファンケーブルコネクタの取り換え
純正のケーブルコネクタが白くて好みではないのでmolexの黒い4pinコネクタに交換します。

SFFLABに注文しているNCASE M1純正の3.5インチブラケットが届くまでは、ファンケーブルは途中で分岐させず圧着端子1つに電線を2本留めるという方法にしました。
スリーブはMDPC-XのBlackest-Black Cable Sleeving FPでファン2つ分をきれいにまとめました。
トルクスネジ
ケースファンは付属のテーパーネジではなく、M4 × 12mmの超薄型頭のトルクスネジで固定します。


テーパーネジだとファンの穴が削れますし、ケースの取り付け箇所が痛んでしまうんですよね。 あとなにより見た目がよろしくないんです。

制振ワッシャーも買ってみました。

取り付けはトルクスネジ→ワッシャー→ケース→制振ワッシャー→ファン→ワッシャー→ナットの順番です。
ワッシャーはM4 × 9mm × 0.8mmのISO規格のものです。JIS規格より穴が少し小さくてネジによりフィットするんです。ナットはM4の1種です。

ドライバーはSWISS TOOLが精度が高くおすすめです。デザインもカッコイイですよね♪

先端はこのような形状になっています。

いい感じ♪

内側もいい感じ♪

超薄型頭なので出っ張りが少なくていいですよー。

ブラケットにHDDを取り付けているネジはM4 × 8mmです。

ケース付属のマグネットフィルター。

HDDブラケットが届いたら、ファンは底面2つの背面1つになってシールも艶消し黒になり目立たなくなります♪

マザーボード裏にケーブルが通るスペースがあるんですねー。
ここからはしばらく完成写真をご覧ください♪








素敵なNASが出来上がりましたね♪
まとめ
ここまでけっこう時間もかかったし諭吉さんもたくさん羽ばたいて行ったなー。
自作NASも無事に完成したことだし、次回はFreeNASのインストール方法と設定の記事でも書こうかしら。
そういえばメモリに付けたEKの素敵なヒートシンクを途中から取り外したのですけれどバレちゃったかな? よく見たらCPUクーラーと干渉してメモリが傾いていたんですよねー。
このヒートシンクはいつか作るかもしれない水冷PCのメモリに使うことにしましょう♪
それではまた~。