はじめての三脚選び! まりもがいろいろ比較してみたよ!
三脚選びって用途によって大きく変わりますよね?
例えば、海外旅行や登山に持っていくなら大抵の人はコンパクトで軽いやつを選択すると思うんです。
でも、クルマでの移動が主で持ち運びが苦にならないなら、三脚は少しくらい重くても「ブレに強い」のを優先して皆さん選ばれるのではないでしょうか?
近いうちに夜景やNDフィルターを使用して滝とかを撮ってみたいので、今回は私もその「ブレに強い」三脚を選んでみたいと思います。
三脚選びのポイント
三脚を選ぶ時のポイントってどういったものがあるのでしょうね。 私が気になった項目をいくつかあげてみました。
- 材質
- 耐荷重
- アイレベル
- ローポジション
- ロック方式
- 外観
この6つのポイントを私なりに説明していきますね。
材質
三脚の材質って大きくわけて「金属」「カーボン」「木製」の3種類があるみたいです。
金属製はあらゆるメーカーから販売されていますが、評判が良いのはHUSKY(ハスキー)や、中古品になりますがGITZO(ジッツオ)でしょうか。ジッツオは現在、新品として売られているのはカーボン製のみです。(間違っていたらゴメンなさい)
続いてカーボン製ですが、これは先ほど例にあげたジッツオが世界的に人気があるようですねー。
噂によると、一眼レフカメラなんかはキヤノンとニコンに宗派?が分かれたりしますが、こと三脚に関してはジッツオ一択とまで言われるほどだとか。
でも、他にも質の良い商品作りで定評のあるメーカーがありますよね? そう、アメリカのReally Right Stuff(RRS)です。 このメーカー、自由雲台やクイックリリースプレートでよく話題に上るんですが、三脚の作りも結構良いみたいなんですよー。私も気になります♪
最後に木製三脚です。
木工製品には不思議な魅力がありますよね。上品でぬくもりも感じられるし。 しかも振動吸収性にも優れているとか。
その魅力あふれる木製三脚では、ドイツのメーカーBerlebach(ベルレバッハ)が有名みたいですね。
耐荷重
皆さんは「大砲」と呼ばれる超望遠レンズはお持ちですか?
私は今のところ所有する予定はございませんが、念のため800mm F5.6の重量でも調べておきましょうかね。
なになに? 4.5kg?
…。
で、これに合う雲台はどれかな?
Sachtler(ザハトラー)のFSB 8が2.6kg…
まぁ買うことはないですけどね…。一応ね。
ということは、カメラ本体が1kgだとしても合計8.1kgになりますね。
では、耐荷重が8.1kgの三脚を選べば良いかというと、そうではないらしい。
撮影対象や三脚の設置場所によっても違うみたいで、現実的な耐荷重は、想定される機材重量の2〜3倍あったほうがいい場合も。
8.1kgの2〜3倍ですと、16.2〜24.3kgになっちゃいますね…
24.3kg…。ん~ とりあえずここは先に進みましょう。
アイレベル
三脚を伸ばしたときにカメラのファインダーが目線の高さ(アイレベル)にくるかどうか。
低い三脚では屈んで撮影することになっちゃいます。
ローポジション
これは脚を最大に開いた時に「地面すれすれまでカメラの位置を下げられるか」ということです。
センターポールのないモデルに多い機能ですね。
ロック方式
主にレバーロックとナットロックがありますね。
ベルレバッハは木製三脚特有のネジ止めです。
私は見た目がすっきりとしたナットロック方式が好みかな。
外観
これが結構重要だったりします。
なんでも三脚って丁寧に扱えば、一生使うことが出来るというではありませんか!
一生寄り添うわけですから、見た目も十分気に入った素敵な三脚を手に入れたいですよね♪
絞り込み
これから上で書いた三脚選びのポイントをもとにして、徐々に絞り込んでいきたいと思います!
金属製三脚
まず金属製の第一候補は「ハスキー3段 ヘッド分離型三脚」です。
ハスキーでは他に三脚と雲台がセットになっている「ヘッド一体型三脚」もありますね。
さらにスタジオJinさんでは、KIRKのクランプが取り付け済みの「HUSKY ヘッド一体型三脚 KIRK Model」というのがあります。
KIRK Modelはとても良さそうですよね。
しかしハスキー3段は、脚を大きく開くことが出来ないため、ローポジションで撮るにはセンターポールを逆さまの状態にして対応するそうです。あと耐荷重は10kgとなっております。
次に金属製のジッツオですが、条件に合った中古品を探すとなるといつ入手出来るかもわからないので、今回はあきらめようと思います。
カーボン製三脚
続きましてカーボン製三脚から候補をあげていきたいと思います。
みんなの人気者ジッツオでは何種類かモデルがありますが、その中でもセンターポールやハーフボールビデオアダプターなど、用途によって様々なアクセサリーを組み込むことが出来る「システマティックカーボン三脚」から選んでいきます。
- システマティックカーボン三脚3型3段 GT3532S
- システマティックカーボン三脚5型3段 GT5532S
ちなみに耐荷重は3型が25kgで5型は40kgとなっております。すごいですね~ ワクワクしますね~
もちろんどちらもアイレベルは問題なく、ローポジションへのセッティングも簡単そうです♪
もうひとつの気になるメーカー RRSからは
- TVC-33S: Versa series 3, 3 sections/leg, short
- TVC-43: Versa series 4, 3 sections/leg
TVC-33Sは耐荷重が23kgで、全伸高が129cm
TVC-43は耐荷重が45kgで、全伸高が159.7cm
どちらもローポジションはOKですが、ショートモデルの設定がないTVC-43は全伸高が気になりますね。
木製三脚
木製三脚といえばベルレバッハですが、Webサイトを見てみると種類がたくさんあって、初めて見る人にはわかりにくいですよね。
でも私、がんばって自分の用途に合うものを探し出しました。
- Tripod Report 302
- Tripod Report 803
- Tripod UNI 12C/75
- Tripod UNI 82C/75
ではReportの仕様から見ていきましょう。
Report 302は、脚段数: 2 重量: 2.8kg 格納高: 85cm 全伸高: 139cm 最低高: 4cm 耐荷重: 12kg 開脚角度: 20°, 40°, 60°, 80°, 100°
Report 803は、脚段数: 3 重量: 2.3kg 格納高: 64cm 全伸高: 131cm 最低高: 4cm 耐荷重: 10kg 開脚角度: 20°, 40°, 60°, 80°, 100°
Reportはジッツオのシステマティックのように、用途によって様々なアクセサリーを組み込むことが出来るようです。 耐荷重は低めですが、三脚本体の重量が軽くお値段もお手頃です。
続いてUNIの仕様を見てみましょう。
UNI 12C/75は、脚段数: 2 重量: 6.1kg 格納高: 90cm 全伸高: 129cm 最低高: 25cm 耐荷重: 25kg 開脚角度: 20°, 35°, 55°, 80°
UNI 82C/75は、脚段数: 3 重量: 5.1kg 格納高: 70cm 全伸高: 139cm 最低高: 21cm 耐荷重: 25kg 開脚角度: 20°, 35°, 55°, 80°
候補にあげたこの2台のトップ形状は、直径75mmのハーフボールになっているので、他にレベリングベース等を用意する必要があります。
ザハトラーなどのビデオ雲台は、そのまま取り付けることが出来るみたい。
重量が結構ありますので持ち運びは大変そうですが、撮影時はがっしり安定して頼もしい存在なのではないでしょうか。
いや~それにしても「ベルレバッハ」って素敵な三脚ですね♪
GITZO
上記の候補の中からいろいろ悩んだ末、やっと決まりました!
「GITZO システマティックカーボン三脚5型3段 GT5532S」
重量は2.8kg、脚チューブ直径は細い段から32, 37, 41mm、耐荷重は40kgとなっています。
札幌のお店で触らせてもらったら結構重いんですねー。 脚なんか他の三脚に比べてとっても太いし! これはしっかりと安定してくれることでしょう。
開脚角度も26°, 55°, 89°の三段階で使いやすそうですね♪
※追記: 私の購入した三脚はモデルチェンジしたようなので、下のリンクは新商品のになります。 デザインがおしゃれになっていますね♪
まとめ
今回多くの三脚に候補として登場していただきましたが、最終的にGT5532Sに決まった理由はこの三脚が高い次元でバランスしていたから。(お値段以外)
もしセンターポールが必要になったらオプションで付けられるし、ローポジション撮影も簡単だし、木製の重い方が安定するんだろうけど、かといって重すぎてもあとあと苦になるかもしれないし、なんといっても見た目が気に入ったし♪
本当はお値段もバランスしてくれてたらいいのですけれど…
突き抜けちゃってますもんね~ジッツオとRRSは。 でも、高価格である理由は所有してみると納得出来るものがあるのでしょうね。(そういう事にしておきましょう)
というわけで、次回は雲台のお話になります。