今日は前回のお話しの続きで、FreeNASの初期設定について説明していきたいと思います。
FreeNASの設定方法
前回はFreeNASをインストールするという内容でしたね。(FreeNASのインストール方法と困った時に役に立つこと)
そしてこんな画面が出てIPv4アドレスが表示されました。

で、このIPv4アドレスを…

WEBブラウザのアドレスバーに入力するとGUIが立ち上がるんでしたね。

そしてUsernameに「root」と、メモっておいたPasswordを入れるんですね。 と、前回はここでお話しが終わりました。
ここからは本日のお題「FreeNASをインストールしたら最初に行う大切な設定のこと」をやっていきます。

まず、なにやらウィザードが出てきますが必要ないので「Exit」を押します。

英語表記でよくわからないという人は日本語化しちゃいましょう♪
FreeNASの日本語化
FreeNASは日本語に対応していますので変更したいと思います。

システムから「General」を選び、Languageを「Japanese」にしてTimezoneは「Asia/Tokyo」に変更しましたら「Save」ボタンを押します。

このままでは変更が反映されないので、左上の「FreeNAS」と書いている鮫?のようなロゴをクリックしましょう。

日本語に変わりましたね♪
ネットワーク設定
続きましてネットワーク設定からIPアドレスの固定化を行います。
上部にあるメニューの「ネットワーク」ボタンをクリックしてネットワーク設定を開きます。

すると「全般設定」が表示されるので、IPv4デフォルトゲートウェイを入力して「保存」ボタンをクリックします。
次は「全般設定」のとなりの「インターフェース」を選びます。

私はFreeNASをインストールした時に固定アドレスを設定したので上の画像のように表示されていますが、そうでない方は「該当は見つかりませんでした。」などとなりますので「ADDインターフェース」ボタンを押しましょう。

インターフェース名、IPv4アドレスを入力しましょう。 インターフェース名はお好みでかまわないのですが、「NIC」と同じにするのがわかりやすくていいかも。

あとは「OK」をクリックして保存します。
アカウント設定
ここではNASを利用する人の登録をおこなっていきます。 ほかの人に中のデータを覗かれたりしたら大変ですからねー。
はじめに、上部にあるメニューの「アカウント」ボタンをクリックして「グループ」を表示させます。

続きまして「ADDグループ」ボタンを押します。

グループIDとグループ名を入力し「OK」をクリックします。 私はグループ名を「fileserver」としましたがお好みでどうぞ。

1番上に新しいグループが表示されましたね♪
お次はユーザー登録ですねー。

「グループ」のとなりの「ユーザー」をクリックです。 そして「ADDユーザー」ボタンを押しましょう。

まず、ユーザーIDとユーザー名を入力します。
そしてプライマリグループを、先ほどグループで登録した「fileserver」を選択します。
次に、Create Home Directory Inを「/noneexistent」に、シェルを「nologin」とします。

あとは、フルネームとパスワードを入力したら「OK」をクリックしてアカウント設定は完了となります。
ちなみにこのパスワードはPCからNASのファイルにアクセスする時に求められるのでメモっておきましょうねー。

1番上に新しいユーザーが表示されましたね♪
ストレージ設定
続いては皆さんお楽しみのストレージ設定ですねー。 RAIDなんとかというやつです。
それでは上部にあるメニューの「ストレージ」ボタンをクリックして「ボリューム」を表示させましょう。

初めての時は「該当は見つかりませんでした。」と出るので、「Volume Manager」ボタンを押しましょう。

まずボリューム名にお好みの名前を入れ、利用可能なディスクの「+」ボタンを押してみましょう。
するとボリュームレイアウトでストレージの容量とRAIDを選ぶことが出来るので、みなさんのお好きなように調整してみてください。
私は外部にフルバックアップを定期的に取るようにしているのでストレージ全てを「Stripe」で使用しますが、多くの方は流行りのRAID Zを選んでいるみたいですよ。
RAIDを何にするか決まりましたら「ボリュームを追加」ボタンをクリックしましょう。

ボリューム作成中。

ボリュームが作られましたね♪
データセットの作成
次にデータセットというのを作っていきます。 これは、PCからNASの中を見たときに始めに表示されるフォルダーになるんですねー。

2つあるzfs1の下の方を選択し、「Create Dataset」ボタンを押します。

データセット名を入力し、atimeの有効化とZFS重複排除を「OFF」にしちゃいましょう。 これ、メモリを大量消費するので私にはまったく必要ないです。ハイ。
「データセットを追加」ボタンを押して終了です。

「fileserver」が作られましたね♪
パーミッションの変更
ここでは、先ほど作ったデータセットをファイルの読み込みだけではなく「書き込み」も出来るようにパーミッションを変更していきます。

fileserverを選択し、「パーミッションの変更」ボタンを押します。

このような画面に変わりましたね。 これを下の画像のように変更していきますよ。

所有者(ユーザー)及び(グループ)を、アカウント設定で作ったユーザー名とグループ名を選びます。
そして、モードのWriteの「Group」にもチェックを入れ「変更」ボタンをクリックして完了です。
Windows共有(SMB)の設定
ここではWindowsとNASの共有設定ですねー。
上部のメニューから「共有」をクリックしてWindows共有(SMB)を表示させましょう。

「該当は見つかりませんでした。」と出るので「ADD Windows (SMB) Share」ボタンを押します。

このような画面になりますので、「参照」ボタンを押して下の画像のようにデータセットで作った「fileserver」を選びましょう。

次に名前を入力しましたら、「Apply Default Permissions」のチェックをはずしましょう。

これで共有設定ができました♪
SMBの起動
上部メニューの「サービス」をクリックします。

SMBのランプが緑に点灯していない場合は「Start Now」ボタンをクリックします。 チェックも入れましょうねー。

はじめからランプが緑になっていた場合も、一度赤に変えて再び緑にしてあげましょう。 再起動というやつですね♪
以上でFreeNASの設定は完了となります。 お疲れ様でした♪
それではいよいよPCからNASにアクセスしてみましょう!
PCからNASへのアクセス
エクスプローラーを開いて「ネットワーク」をクリックしてみましょう。

すると環境によっては上の画像のような文章が出ますので、その時はこの文字列をクリックし「ネットワーク探索とファイル共有の有効化」を選択しましょう。

そして「はい、すべてのパブリックネットワーク~」をクリックします。

すると「FREENAS」が現れますのでクリックしましょう。

ここで上の方で作成した「fileserver」というフォルダーが出てくるわけなんですねー。

で、このフォルダーをクリックするとパスワードが求められるので、アカウント設定のユーザー登録で使用したユーザー名とパスワードを入力しましょう。

無事にNASとファイルを共有することができました!
あとは思う存分データのやりとりをしちゃってください♪
まとめ
これでやっとPCのデータを移動できますねー♪
HDDの表示が赤くなっちゃっていたからなー。 すっきり出来ますね。うん。
それではまたー。